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~新潟市にあるグリーフケア(ご遺族のケア)と、闘病中のご家族を持つ方のサポートのためのオフィス~


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卵焼きの物語

昨日の春みたいなお天気から一転、今日はまた冬に逆戻りです(残念)
お天気みたいに毎日いろんなことがありますが、それがLifeというものではないかと思うので、今日はまた一つの物語をご紹介しようと思います。

昨晩、一人のお嬢さんが写真を送って来てくださいました。
ご本人にお断りとお名前を伏せた上で、ご紹介させて頂きます。

>今晩は。3月のサロン参加したいです。
さて、相変わらず情緒不安定な私です。
泣いてしまうし、時に引きこもりのようになることも…極端です。
が、昨晩初めて卵焼きを作りました。
私は卵焼きが大好きで亡くなった父がよく作ってくれたのですが…しゃーない!自分で作るか!と挑戦しました。
難しいですね。少し焦げてしもた…見た目悪いが味は美味しいでした。
でも、父の卵焼きが食べたい。お雑煮や炊き込みご飯も(絶品なんです)叶わぬ夢です。
d0300787_11502736.jpg


私からは下記のようなお返事をさせていただきました。

>〇〇さん、西條です。
卵焼きの写真をありがとうございます。
〇〇さんのメールからは悲しさと切なさと寂しさがものすごく伝わります。
とても苦しい時間の中にいますね。

親がつくってくれた食べ物の記憶は子どもにとっては辛いですね。
ちなみに。。我が家の冷凍庫には7年前に母がつくった五目豆がタッパーに入ったまま眠っています。

これは母が小康状態だった最後のお正月に「黒豆は作れないけれど五目豆なら作れたから、ちょっと持って行く?」と言って渡してくれたものですが、これが母から貰う最後の料理になるだろうと、わかってしまっていた私には、とても手を付けることができず、そのまま冷凍庫にしまいこんでしまいました。

それから早7年、タッパーは今でも冷凍庫にそのまま入ったままです。
そこにタッパーが入っていることを普段は忘れるぐらい、死別のときの瞬間的な悲しみは癒えることが出来ましたが、それでも、外に出して捨てるという選択は私には出来ません。
なぜかといったら、その五目豆は「母の思い出」と、母がいなくなることをわかってしまっていた、その時の自分が封じ目込められているものだからです。

子どもとして私がそのときどんな気持ちであったのか、それは辛い記憶ではありますが、忘れることはできないし、忘れる必要もない「真実」として、そのまま置いておけば良いのかなと思っているのです。

気持ちも物事も順々に行くものです。
こげてしまった卵焼きも、〇〇さんの大切な一つです。
お父様が作って下さったお料理のあれこれを大事に思い出しながら、ゆっくりやっていきましょう。

追伸1:いまふと思ったのですが、そうだ、今度いつか寺尾でサロンを開くとき(6月か9月かな)、台所で一緒に卵焼きを作りませんか。

・・・

この方は昨年、お母様が亡くなられたあと一緒に暮らしておられたお父様をお見送りになられたお嬢様です。
折にふれメールを送ってきてくださいますが、写真を添えて下さったのは初めてのことです。
ちょっと焦げてしまったけれど、美味しくできた卵焼き。

いつかご相伴にあずかりたいと思っています。

〇〇さん、写真を送ってくださり、ありがとうございました。
by griefcare | 2016-02-09 11:50 | ◆アドバイザー日記
サロン日程のご案内

◆31年「紫陽花季のわかちあいサロン」
日時:6月20日(木)10:30~12:00、13:30~15:00
会 場:寺尾中央公園サロン*公園から徒歩約6分
参加費:1,000円(茶菓と小さなお土産付き)
対 象:大切な方をなくされた方(性別不問・時期やお相手は問いません)
定 員:各席最大4名様まで
*ここでお聴きしたお話はここだけにするのが、全員の方のお約束になります。

◆第3回「こどもの悲嘆のケア基礎講座~身近な大人に知っておいて頂きたいこと~」終了しました
日 時:11月25日(日)13:30~15:30
会 場:クロスパル新潟308-309講座室
参加費:2,000円(資料代)
対象:家族を亡くした未成年の子どもの保護者、保育園や幼稚園、学校の先生など、子どもの支援に関わる大人 20名まで
*内容等の詳細はカテゴリ「講座」内でご案内いたします。