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~新潟市にあるグリーフケア(ご遺族のケア)と、闘病中のご家族を持つ方のサポートのためのオフィス~


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プロフィール

正解でも解答でもなく、迷答

昨年、お母様を送られた年下の友人からメールを貰いました。
一昨日、可愛がっていたペットの「もっちゃん」が亡くなったのだそうです。

大切な存在が順々に自分の傍から離れていってしまい、時々不安で押し潰されそうになってしまう。
そんなお気持ちだということでした。

もしかすると、同じような気持ちの方がおられるかもしれません。
人の気持ちに「正解」はありませんので、こうすれば良いという「解答」にはなりませんが、何かの参考にはなるかもしれませんので、私と彼女とのやり取りをご紹介させて頂きます。

(頂いたメール)
2日の月曜朝、飼っていたモルモットのもっちゃん(男の子・7才)が亡くなりました。
父が亡くなったころ寂しくて飼い始めまして、平均寿命が5才くらいとのことなので結構おじいちゃんモルでした。
死因は高齢に加えお腹を壊したこと。
昨日まで号泣して顔はパンパン、酷い頭痛でした。
モルと母が少しダブってしまっったのか?
こんな風にあのとき泣けたら今もっと気持ちが楽だったかもしれないな、なんて。

グリーフケアは原則人間が対象かもしれませんが、ペットを偲ぶ気持ちは人へのそれと変わりませんね。
両親を数年毎に亡くしそんなとき癒してくれた彼を今失って、胸が苦しく咽の奥がぎゅっと絞られるような感覚です。
また私の注意も足りなかった・・・と自責の念にも耐えません。

お釈迦様は「最愛の人と共に居ないほうが良い。
いつか別離のときが来て絶望的な気持ちになるから」とおっしゃったそうですが、私も同感です。
でももう手遅れ?で夫とも大切な友人ともいつか必ずサヨナラのときがやって来る。

考えても仕方がないことは考えない!と頭で解っていますが、時々不安で押し潰されそうになり心が軽くなりません。

死を意識し過ぎた場合はどう思考を変えたらいいのでしょうか?
こんな私でももっと強くなれますか?
ちゃんと生きていけるのでしょうか?
西條さんから一言でよいのでお言葉頂けたら嬉しいです。

(私からのお返事)
Mさん、難題ありがとうございます。
もっちゃん、ご冥福をお祈りします。

自分より小さき者、弱き者をなくしたときは、ことさらに自責の念が強いように思いますが、でもそれはそういう巡り会わせだったんだ、と思います。

ああすれば良かった、なんでもっと早くに何かできなかったんだろう、と思うことが多々あったとしても、(明らかな医療ミスのような特別な場合は別として)、たとえて言うなら「間が悪かった」ということだろうと思います。

この「間」というのは、自分で頑張れば手に入るものではなくて、自分で欲したわけでもないのに、なぜかそういうことになる、というもので、誰かが責めを負うものではないんじゃないかと思います。

なので、もっちゃんに対してMさんが何かを伝えるとしたら、自分への責めや、「ごめんね」ではなくて、
「一緒にいてくれて、ありがとう」だけで良いのではないでしょうか。

そして、
>死を意識し過ぎた場合はどう思考を変えたらいいのでしょうか?
>こんな私でももっと強くなれますか?
>ちゃんと生きていけるのでしょうか?
というお尋ねですが、死を意識するということは生を意識するということでもあると思うので、とりあえず弱いままで生きてみてはいかがでしょうか。

それに「ちゃんと」というのは、人からの評価だと思うのですが、Mさんの人生はMさんのものなので、「ちゃんと」も「だめ」も関係ないと思います。

Mさんから質問を頂いて、「生老病死」(いわゆる四苦)について改めて考えてみて、あるお寺さんのホームページに行きつきました。
そこには
『この世は迷いの世である。
その迷いの世に私が生まれてきた、そのことが苦なのです。
私はいいところに行きたいのです。
いいところといっても、この世が迷いの世でなければ、非常にうれしい。
ところが生まれてきて気がついたら、迷いの世に生まれてしまった。
そして迷いの世を迷いながら生きなければならない。
これが苦なのです。
今生がそもそも迷いの世であった。
そこへ生まれてしまったということが苦であるということです。』
と書いてありました。

つまるところ、自分ではどうにもならない、ってことみたいです。
そうであるなら、しかたがない。
弱いままで生きていっていいんじゃないかな、と思います。

でも、それじゃあ、何も答えにもならないし~、と思ったら、とりあえず暖かくして、もっちゃんと、いま一緒にいるご主人に「ありがとう」と毎日、口に出して伝えてみてはいかがでしょうか。

*誰かの参考になるかどうかわかりませんが、もしかすると誰かのヒントぐらいにはなるかもしれないので、
匿名でブログに紹介させて頂きます。ご了承ください(ぺこり)

・・改めて思うに、「正解」にも「解答」にもなっていませんが、お釈迦様さえ「この世は迷いの世である」というのなら、こんなふうに「迷答」のやり取りをしていくのも善いのかな、と思います。
Mさん、風邪など引かないでね。私には、それが一番大事かな。
by griefcare | 2015-11-04 12:34 | ◆アドバイザー日記
サロン日程のご案内

◆31年「紫陽花季のわかちあいサロン」
日時:6月20日(木)10:30~12:00、13:30~15:00
会 場:寺尾中央公園サロン*公園から徒歩約6分
参加費:1,000円(茶菓と小さなお土産付き)
対 象:大切な方をなくされた方(性別不問・時期やお相手は問いません)
定 員:各席最大4名様まで
*ここでお聴きしたお話はここだけにするのが、全員の方のお約束になります。

◆第3回「こどもの悲嘆のケア基礎講座~身近な大人に知っておいて頂きたいこと~」終了しました
日 時:11月25日(日)13:30~15:30
会 場:クロスパル新潟308-309講座室
参加費:2,000円(資料代)
対象:家族を亡くした未成年の子どもの保護者、保育園や幼稚園、学校の先生など、子どもの支援に関わる大人 20名まで
*内容等の詳細はカテゴリ「講座」内でご案内いたします。